センシンディー

赤外線センサ

物体から放射される赤外線を検出し、それを電気信号に変換するセンサです。
用途や検出原理によって様々な種類があります。主な種類と特徴は以下の通りです。

• 検出原理による分類

  • 熱型赤外線センサ（非冷却型）

    • 赤外線の熱エネルギーを検出し、温度変化を電気信号に変換します。
    • 冷却が不要なため、小型・軽量で消費電力が少ないという特徴があります。
    • 主に、人体検知、セキュリティ、温度測定などに利用されます。
    • 代表的なものとして、焦電型赤外線センサやサーモパイルがあります。

  • 量子型赤外線センサ（冷却型）

    • 赤外線の光子を検出し、そのエネルギーを電気信号に変換します。
    • 高い検出感度と応答速度を持つため、微弱な赤外線や高速な現象の検出に適しています。
    • 冷却が必要なため、大型で消費電力が大きいというデメリットがあります。
    • 主に、天体観測、医療、産業用計測などに利用されます。
    • 代表的なものとして、光伝導型赤外線センサや光起電力型赤外線センサがあります。

• 用途による分類

  • 人感センサ

    • 人体から放射される赤外線を検出し、人の存在を検知します。
    • セキュリティ、照明制御、自動ドアなどに利用されます。

  • 温度センサ

    • 物体の表面温度を非接触で測定します。
    • 産業用計測、医療、空調制御などに利用されます。

  • 赤外線カメラ

    • 赤外線画像を撮影し、温度分布や物体の形状を可視化します。
    • セキュリティ、監視、医療、産業用検査などに利用されます。

• その他

  • 近赤外線センサ

    • 近赤外線領域の光を検出し、物体との距離や色を測定します。
    • リモコン、光通信、画像認識などに利用されます。